ドイツ国内でも楽しめる隣国のEuroCity食堂車 チェコ鉄道(ČD)編

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ヨーロッパの鉄道の楽しみの一つといえば、食堂車。
ドイツではICEを始め、長距離列車の大半に食堂車が連結されているが、ドイツにも乗り入れる隣国発着の国際特急列車EuroCityも例外ではない。

日本で勤めている限り、長い休みといってもせいぜい1週間が精一杯という方が大半かもしれない。
2−3週間の休暇が取れれば、もっと色んな国に行けるのになぁと思う方も少なくないと思う。
となると、あっちこっち行きたい行動派の人は特に移動距離と時間が限られてしまう。

そこで、少し前振りが長くなったが、ドイツにいながらも隣国の雰囲気を味わうことができる方法がある。
今回は、チェコ鉄道 České dráhy(ČD) の車両で運行するEuroCityの食堂車、ČD Restaurantを紹介したい。

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新型電気機関車Siemens Vectron 193型が牽引するEurocity   Leipzig Hbfにて撮影  (2018年)
現在チェコのECはLeipzigには乗り入れなくなったようだ。

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ČD Restaurant 食堂車


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食堂車内 4人掛け席と2人掛け席がある。

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カウンターと立ち席用のテーブル



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チェコといえば、ヨーロッパ屈指のビール大国だ!

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もっとも有名なピルスナーウルケル(Pilsner Urquell)や、米バドワイザーが真似たと言われる本家本元のBudweiser Budvar(ブドヴァイゼル・ブドヴァル)をはじめ、各種ビールやワインを楽しめる。


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もちろん、提供される食事も美味だ。
チェコの代表的な料理、スヴィチュコヴァー・ナ・スメタニュ(svíčková na smetaně) 6.20 EUR
牛フィレ肉に甘口のクリームソース(スヴィチュコヴァー)をかけた料理。クランベリーソースとともに。
このクリームソースがまろやかで美味しい。

メニューはこちら→ CD restaurant menu 2019-2020.pdf
季節によって、メニューが変わるものがある。


ただ量が少ないので、お酒のアテにするとちょうどいい。
クリームが結構余るので、同じ価格のチキンシュニッツェルを同時に頼んでおいて、そのクリームソースをシュニツェルにかけるといいのではないかと。

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というのは、このチキンシュニツェルにはソースがなく、味気がないのだ...。(こちらはチェコのRailjetにて撮影)
付属の塩コショウではさみしい。まずいわけではないが、ちょっと勿体ない。


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Railjetと違い、客車列車の食堂車(railjetも客レだろ!というツッコミは、ココでは無し)にしかないと思われるSpecialtyメニューの一部。
というのも、コンロがないとできないのでは?という料理がずらりと並んでいるのだ。
今紹介している食堂車はEC378にて体験したもの。 プラハからドレスデン、ベルリン、ハンブルク、そしてキールに向かう列車。
この列車の厨房には電熱式のコンロがあることを確認した。今時コンロを備えている食堂車ってそんなにないはず。東欧なら残ってるのか。
実際Specialtyメニューは、Railjetにはなかった。目玉焼きをレトルトのレンチンでできるはずがない。

ちなみに牛フィレ肉のクリームソースは完成品を窒素で冷やし、食堂車内で「復元」しているらしい。
メニューの大半はそうやって、レンチンなりオーブンなりで「復元」しているはずだ。




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ウンチクとか想像の話はともかく、すごく美味しそうだなと思って、ヴェプショヴァー・ペチェニェ(vepřová pečeně)というローストポークを頼んだのだが、これもチェコの代表料理らしい。これは季節のメニューだが、夏メニュー常連なのではないかと勝手に想像する。

それでこれ...今まで食堂車で食べた食事の中でダントツで1番美味かった!
絶対にレンチンではないことを確信する美味しさ、フレッシュさ。
まず、肉がジューシー。香辛料が効いていてパンチがある。野菜が超フレッシュ。ズッキーニとほうれん草とゴロゴロしたジャガイモ。そしてこのジューシーなローストポークの下にはベーコンが隠れているではないか!!
この時、ちょっと野菜が不足気味というのもあって、フレッシュな野菜が体にしみるしみる。こんなに野菜がうまいとは思ったのは久々だ。
チェコはメシウマな国?チェコに行ったこともないのに、食堂車でひたすら感動していた。ドレスデンからベルリンに向かってるだけだったのに。
ベルリンで降りたら、まるでプラハから来たように振る舞うことができるんじゃないの。国際列車をドイツ国内で乗っただけで。チェコの飯食べてきたけど、うまかったぜって。これを擬似旅行というのか?しかし、次は絶対チェコに行きたいって思ったね。まちがいない。


そう感動しながら、代金をカードで支払い。チェコの食堂車なのでチェコの通貨コルナで支払うことに。クレジットカードの端末の通信状態が悪く、少しばかり決済に時間がかかってしまった。田舎を走っていると時々起きる。  

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この際、チェコのrailjetの食堂車も紹介しておこう。

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こちらはポークネックのホースラディッスソース。Uzená Krkovice (12.90EUR)
肉がちょっと固かったが、ホースラディッシュのソースがピリッとしていて美味しかった。
ただ量の割に根が張るのがネック。ネックなだけに...。

というわけで、ドイツ国内でどっぷりとチェコに浸れる食堂車の紹介は終わり。

ベルリンからだと、2時間ごとにプラハ・ハンブルク両方面へ発着あり。
特にベルリン〜ハンブルクを移動する人はこの列車はオススメ。
ICEに乗るよりも、少し遅いけどチェコのECに乗ってみてはいかが?
停車駅が少し多いけど、最高200km/hで疾走する客車列車はなかなか乗りごたえアリ!

DB-ČD Eurocity  2019/2020 ダイヤ改正 列車一覧 

以下を参考に時刻は各自検索ください。EC172/173はハンガリー国鉄の車両で運行。

プラハ発 ドレスデン・ベルリン・ハンブルク・キール方面ゆき

EC178 Praha hl.n. - Dresden Hbf - Berlin Hbf(tief)

EC176 Praha hl.n.- Dresden Hbf- Berlin Hbf (tief) - Hamburg Hbf - Hamburg Altona

EC174 Praha hl.n. - Dresden Hbf- Berlin Hbf (tief) -Hamburg Hbf - Hamburg Altona

EC378 Praha hl.n. - Dresden Hbf- Berlin Hbf (tief) -Hamburg Hbf - Kiel Hbf

EC172 Budapest-Nyugati- Bratislava hl. st.- Praha hl.n. -Dresden Hbf- Berlin Hbf (tief) -Hamburg Hbf - Hamburg Altona

ハンガリー国鉄の車両で運行   ドイツ・チェコ・スロバキア・ハンガリーを結ぶかなり長距離の便 

EC170 Praha hl.n. - Dresden Hbf - Berlin Hbf (tief)


キール・ハンブルク・ベルリン・ドレスデン発 プラハ方面ゆき

EC171Berlin Hbf (tief) - Dresden Hbf - Praha hl.n.

※EC173Hamburg Altona - Hamburg Hbf - Berlin Hbf - Dresden Hbf - Praha hl.n.-Bratislava hl. st.-Budapest-Nyugati

ハンガリー国鉄の車両で運行   ドイツ・チェコ・スロバキア・ハンガリーを結ぶかなり長距離の便 

EC379 Kiel Hbf - Hamburg Hbf - Berlin Hbf - Dresden Hbf - Praha hl.n.

EC175 Berlin Hbf (tief) - Dresden Hbf - Praha hl.n.

EC177 Hamburg Altona - Hamburg Hbf - Berlin Hbf - Dresden Hbf - Praha hl.n.

EC179 Hamburg Altona - Hamburg Hbf - Berlin Hbf - Dresden Hbf - Praha hl.n.


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(おまけ)ちょっと前まではドイツ国内はBR101が牽引していた



この記事へのコメント

  • tetu

    日本の駅弁文化は地域の特色が盛り込まれた素晴らしい食文化と思うと同時に自席の限られたスペース等で他者に気を配りつつ冷めた弁当をつつく食事様式に一抹の侘しさをも感じてしまいます
    各国食堂車の食事を一国内のみの移動でも楽しめるのは多くの国際列車が運行されている欧州ならではの旅の醍醐味ですね
    2020年02月17日 21:28